有酸素運動で病気予防に努めましょう。

有酸素運動は筋肉への負荷が比較的軽く、長時間継続して行える運動のことで、ウォーキングやジョギング、サイクリングなどが該当します。

体を動かす際には筋肉の収縮させるためのエネルギーとして「アデノシン三リン酸(ATP)」という物質が必要になります。有酸素運動を行う際、ATPの材料となるのは体内に蓄えられている「糖質(グリコーゲン)」と体脂肪です。
有酸素運動は、筋肉を動かすエネルギー源の一つとして体に蓄えられた脂肪、つまり体脂肪を使います。ダイエット効果も期待できるのです。

ダイエットだけではなく病気の予防につなげることもできます。
有酸素運動により肺や心臓のはたらきが強化されると、心臓から送り出される血液の量が増加し、「毛細血管」が発達します。体が酸素を有効活用できるようになり、長時間運動するためのエネルギーを供給することが可能となります。

生活習慣病の予防や改善のためにも有酸素運動が有効的です。尿病の方が有酸素運動を行うことで体脂肪が減少すると、血糖値を下げる作用を持つ「インスリン」というホルモンの効きが良くなり血糖値が改善します。有酸素運動には血管の弾力性などを改善し血圧を低下させたり、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増加させることで脂質代謝異常を改善したりする作用が期待されています。

骨粗しょう症の予防には、骨を形成するカルシウムやマグネシウム、カルシウムの吸収を促進するビタミンDなどの栄養素をバランスよく摂取することの他、骨に負荷の加わる運動が必要です。有酸素運動や筋トレなどは、適度に骨に刺激を与えるため、骨粗しょう症の予防につながります。

まとめとして、有酸素運動は、筋肉を動かすエネルギー源として糖質や脂質および酸素を使う運動のことです。脂肪燃焼の効果・生活習慣病の予防や改善、心肺機能の向上など、私たちにとって良い影響をもたらしてくれます。
ライフスタイルに合った取り組みやすい有酸素運動を見つけて、健康に役立ててみてくださいね。